基礎功夫
騎馬式(馬歩)の取り方・つくり方
足の開きは一膝が基準
武学MASでは前回紹介しました騎馬式を
武術的な練功(練習)として学習します。
歩形を使って立ち方の練習をすることを
武術では
「站樁功」
と言って八極拳、劈掛拳、八卦拳、太極拳、蟷螂拳、形意拳などに限らす
多くの門派がこの站樁功の訓練を行っています。
①
まず最初に自分の膝頭からつま先までの距離を取ります。(①写真)
この幅を
「一膝の距離」と言います
今後の練習においても
この「一膝の距離」が歩幅の基準となります。
自分の骨格をもとにした歩幅ですので
幅は人それぞれとなります。
ついで
一膝の幅で立ち両つま先を前に向けるようにして立ちます。
そこから腰を落としていくのですが
重心を出来る限り真っ直ぐ沈めていきます。(下記写真Ⓐ,Ⓑ,Ⓒ参照)
Ⓐ
Ⓐが理想に近い沈め方(正)
Ⓑ
Ⓑは重心が前に落ち膝で立っている(不正)
Ⓒ
Ⓒは重心が後ろに落ち、出っ尻になっている(不正)
両足にかかる体重は均等になるように心掛けます。
初学時、腰を落とす高さは
重心を真っ直ぐに落とせる範囲までとして、
無理に低くする必要はありません。
あくまでも姿勢の正しさに意識を配ります。
姿勢を保ち正しく重心を落とせなければ、
怪我を招くだけではなく
武術の練習としての効能も効果も
まったく無くなってしまいますので注意が必要です(((ι゚д゚;
井澤G.M顧問がよく言われるのは
「訓練は意識的でなければならない」
「足を強くするだけならそれを騎馬式に求めなくても
他にいくらでも効率的で効果的なトレーニングがある。」
「武術は技術、鍛えるからには武術的(技術)でなくてはならない。」
ですm(_ _)mあり難きお言葉です・・・
騎馬式の練習をする際は
漠然と腰を落とすのではなく
自分の動きをしっかりと見つめ
「騎馬式の要求に答えることが出来ているか?」
こういったことを意識して練習に励めば
その練習はより武術的な練習になっていきます。
このハウツーブログは基本的に武学MASで学ばれた方の予習、復習用、
武学MASの技術紹介用、参考資料用として記事を構成しています。
独習独学を薦めるものではありません。
独学でこの記事を読み練習される場合は 自己責任でお願いします。
次回は騎馬式で目指す高さの基準と膝のあり方などを説明したいと思います m(_ _)m